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吉田美奈子×森俊之 〜DUO 2016〜を終えて

「吉田美奈子×森俊之 〜DUO 2016〜」

3/6の東京目黒BAJから始まった約3ヶ月弱に及ぶ全国を周るツアー。昨日をもって全て終了してしまいました。

去年に引き続き今年もやらせていただけたこと、最大限の敬意と愛情を持って大切にしてくださること、敬愛してやまない吉田美奈子さんに、心から感謝致します。

日本のポップス・シーンにおけるルーツと言っても過言ではない吉田美奈子さんと、約3ヶ月間寝てる時以外の全ての時間を共有し、我々でしか可能にはならないであろう音楽を育んでいくことは、大変光栄極まりないことであり、冥利に尽きることです。人としても音楽家としてもまたひとつ深い部分へ導いていただけたと、僭越ながら実感してます。

去年よりも一層深く。去年よりもさらに独創的に。去年よりも横幅も縦幅も広がり。そしてさらに可能性はまだまだ無限大にあるということも。

歌とピアノだけですので、何もかもが丸裸になり、良いことも悪いことも全てが透けて見えてしまいます。繊細さと大胆さを意識しながら、ひたすら自分と美奈子さんだけに向き合い、粛々と磨きをかけていく音楽的なメンタリティは、もはやうまく言葉にできません。

見聞きしてくださる目の前のお客さんに向けて赤裸々に出し尽くした時、受け入れてくれる全ての人達と素晴らしい感動を共有できるということ、どれほど音楽の力が凄いかということ、それらを可能にするための本当の意味での揺るぎない自信を持つということ、謙虚でいることなど、今回たくさん思い知ることとなりました。

去年のツアーがあっての今年のツアーだったと思います。去年のツアー後半ぐらいから自分の中で精神革命みたいものが起こり、その後のバンドでのライブ、品川教会でのライブ、「時よ」のレコーディング、NHKでの「サマータイム」の収録、鎌倉歐林洞でのライブ、、などを経て、自分の中で数珠繋がりにそのメンタリティが継承していきました。

自分ではわかりませんが、3/6のスタート時点で、もはや違っていたかもしれません。そこからさらに3ヶ月間磨きをかけてラストの2本を迎えて、またひとつ大きな何かを得ることができたと感じてます。

音楽家としても、ピアニスト鍵盤弾きとしても、作編曲家としても、何より人として、こんな経験はなかなかできることではないと思います。

オーガナイズとアテンドをしてくださり、あらゆる助けになってくださった桜井勝さんと桜井瑞子さん、そしてこのツアーの各地に来てくださった全ての方々、各ライブ会場及び呼んでくださった方々、音響や照明や調律等でお世話になったスタッフの方々、そして全てを可能にしてくださった吉田美奈子さん

本当にありがとうございました。

来年に繋げていけるよう、今日からまた精進致します。お疲れさまでした。
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