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Carole King

先日、acoakkoのリハが終わってから、ギターの古川昌義君とakkoちゃんとでキャロル・キングのライブをオーチャードホールに見に行ってきました。生で本物のキャロル・キングを見るのは初めてです。

素晴らしかった・・・彼女が弾くピアノとギター2本もしくはギター1本とベースのみという、3人編成でのライブ。まさに今やっているacoakkoが3人だけでアコースティック編成なんで、相まっていろいろ勉強になりました。というか、キャロル・キング・・・66歳とは思えない声そして歌!凄い!!ピアノも聞き慣れたあのキャロルならではの音。(綺麗に調律していない。していたとしても、わざとホンキートンクにしている。)タッチと押さえる積み方と音色がもう「ザ・キャロル・キング」!そしてよくもまぁ、あの年齢であれだけの歌を歌えるなと。おなじみの曲達を片っぱしからやっていく・・・「あぁ、この曲にはまっていた頃、俺こんなだったよなぁ・・」とか、もう感動の嵐。ガラにもなく、思わずうるうるきましたもん。下向いてしまう感じ。何とも暖かい素晴らしいライブでした。ほんとのハートウォームってこういうことを言うんだなと、思い知らされました。

目の前で歌っているのは、紛れもなく本物のキャロル・キング。で、聴いているのはオリジナル中のオリジナル。本物中の本物のあの曲なわけです。あの曲です。それも本人の弾き語りだったり、アコースティックな編成だったり。伝わる伝わる。こんなにも伝わるのか!というぐらい。いろんなルーツものミュージシャンのライブを見るんですが、名前は言わないけど、たいてい「今はこんな感じなんだ・・・あーあ。」みたいになることが多く、でもこの人は違ってましたね。全く60年代〜70年代から変わらず輝き続けている。それって凄いことだと思うんです、ほんとに。

以前からジェイムス・テイラーのトリビュートライブでの感動のパフォーマンスを見ていて、いつかキャロル・キングのワンマンライブを見てみたいなと思っていたところに、この来日。リハを早々に終え、もう我々3人空いた口がふさがらない状態。(笑)久々に歌もののライブを見て純粋に感動しました。いろんなアーティストやミュージシャン達とも出くわし「やっぱ来ていたか。(笑)さすがにこれは見ておかないとね。」みたいな。でもいつの日か、ラス・カンケル〜リー・スクラー〜ダニー・クーチというバック、ピアノがキャロル・キングで、おまけにジェイムス・テイラーとジョニ・ミッチェルとのコラボで、みたいなライブを見てみたいなぁ・・・心おきなく死ねるだろうなぁ・・・まぁ、ありえないし。(笑)

やっぱ曲だね曲。まず曲が全てだと。全曲スタンダード化しているような超天才作曲家兼シンガーのライブを見て、オーセンティックな音楽の質の高さをまざまざと感じてきました。ポップスって歌ものって、こうでなきゃ。曲がよくて歌詞がよくて歌がいい。したらもうそれだけでいい、もはや何もいらない。
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