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大貫妙子さんのライブを終えて

昨日、横浜は大さん橋ホールでのイベントで、大貫妙子さんのライブをやってきました。

林立夫(dr)鈴木正人(bass)小倉博和(Gt)僕(Pf, Key)という編成だったのですが、STB以来ものすごく久しぶりで、何だか凄く緊張しました。大貫さんはもういつも通りの佇まいでして、歌も声もほんと素晴らしかったです。強者メンバーもさすがの演奏で、緊張感ありながらも凄く楽しかったです。立夫さんのズシッとしながらも横にうまくグルーヴするタイトでしなやかなドラムは、名実共に代わりのきかないオンリーワン。そこにマーキュンのリリカルなベースがのると、素晴らしいボトムが出来上がります。マーキュンはピアノも相当な腕前で、こんな才能ある音楽家は滅多にお目にかかれません。オグちゃんは、彼ならではのハーモニー感覚とエキセントリックなソロ、繊細さと大胆さの両方を持つ、大貫さんの音楽には欠かせないギタリスト。そして僕は今回、ピアノとローズとハモンドオルガンを弾きました。

普段は、大尊敬するフェビアン・レザ・パネさんというピアニストがいて、ツイン・キーボードで僕がローズやエレピを担当していたのですが、前回と今回のライブに関しては、パネさんなしで1キーボードでやることになり「え〜!また1キーボードなんですか!大変・・」みたいな感じだったんですけど(笑)、音を引き算していって音と音の間にスペースを作ることによって、とても緊迫感のある澄んだアンサンブルになっていました。そういうのって大貫さんの現場でしか味わえない独特な構築美なので、凄くやりがいのあるんですよね。楽しかったし、改めて勉強になりました。

それにしても「都会」っていい曲だなぁ・・・もう何度もやってますが、何度やってもグッときます。初期の作品の中で自分が好きな曲にもう1曲「海と少年」という名曲があるのですが、この2曲はまさに僕の中での双璧です。こんな曲、こんなサウンド、こんなアレンジ・・・ほんと憧れでしたから。オリジナルは、なんとあのクリス・パーカーがドラムをやっていて、その絶妙なスウィング感やグルーヴはいつ聴いても最高です。教授(坂本さん)が、ローズやYAMAHA CS80を弾いていて、これまた絶妙でして。やはり大貫サウンドには坂本さんが不可欠なんだと痛感します。僕なんて足下にも及びませんよ、ほんとに。棚が違いすぎます。

ステージ裏側がガラス張りでして、横浜の夜景&港をバックに「都会」を演奏する・・・
いやぁ・・・ほんと最高でしたね。感無量といったところでしょうか。
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