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W杯グループリーグを見て思うこと

W杯真っ只中!
そろそろグループリーグが終わろうとしてますが。

1986年からかかさず見てきてますが、改めてW杯だけは特別なんだなぁと思います。名のある強豪国が活躍できず、ダークホース的な国が存分に力を発揮することになるW杯があるという・・・まぁ、サッカーフリークからすると、あまりおもしろくないW杯なのかもしれないですが。2002年日韓の時もそうでしたが、欧州や北中米南開催以外の大会って、今のところなぜかこうなるんですよね。

だいたいにして、ビッグネームな選手達は欧州のリーグ戦やカップ戦で相当数の試合数をこなし、普段なら休むところをW杯で真剣勝負をしないといけなくて、心身共にコンディションが万全でないのは明らかです。代表は誇りでしょうし、国の威信をかけて戦うわけですが、身体やメンタルが言うこときかないなら、それはそれで致し方ないのかな?なんて僕は思ったりもします。プロだからとか、そういう次元の問題ではなく。所属クラブでの活動がプロとしての働き場所であって、代表はもっとピュアな部分で成り立っているもんだと思っているので(代表で飯を食うわけではないという意味)ほんとコンディション作りやメンタリティの管理が難しいのでしょう。

イングランドなんかを見て思うのは、代表レベルってほんとにクオリティを維持するのが難しいんだなぁって。クラブレベルなら、通常週に一度は試合がある。多い時は2度はある。練習も毎週ある。まるでサラリーマンのように規則正しくスケジュールがやってくるわけです。でも代表は寄せ集めで、たまにしか練習できず、戦術と言っても音楽で言うならラフ・アレンジぐらいで、ほとんどが即興でいかに美しくアンサンブルさせるかみたいな、とても難しい状況の中でハイクオリティを実現していかないといけない。そりゃ、どんなに有能な選手や監督がやっていても「普段ならもっとできるのになぁ・・」ってなると思うんですよね。

そんな中、輝ける選手というのは、よっぽど身体や精神のコンディションを整えてくるか、フォア・ザ・チームな中にも自らの哲学を通せるか、ラフ・アレンジな中いかに気のきいたアドリブを演出できるか、何より本来オフな中やる別格の大会に対してモチベーションをどう維持するか、みたいなところをきちんとコントロールできる選手なんだろうな・・・なんて思うのです。もちろん才能ありき、そして周りの選手や監督〜環境〜経験、協会関係者からあらゆるスタッフの質にもよるところではあるんでしょうが。

CLやEUROなんかとは明らかに違います。UEFAとFIFAという仕切りの違いだけではない気がするんですよね。結局は人間のやること、サッカー以外のファクターがものすごく影響をする。W杯ってそういう意味でもつくづく偉大な大会だなぁと痛感します。
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